ベニヤ原生花園目次
ベニヤ原生花園について
北海道、道北の浜頓別町に位置しており北オホーツクの道立自然公園を始めとする生花園。
1968年に道立自然公園に指定された以来、地元の方だけではなく、観光客にも広く愛されています。
このあたりは、原生花園はいくつかありますが、その中でも、浜頓別のベニヤ原生花園をご紹介いたします。
北オホーツクと言えば、クッチャロ湖やエサヌカ選が近いですね。クッチャロ湖は稚内市の南東部にあり、浜頓別町を代表する湖。日本重要湿地500にも選ばれたことがあります。このベニヤ原生花園は主に、道北ならではの野生動物や豊富な種類の花々が見られると有名で北海道の観光を支えています。
この寒い道北地域で見られることが多い、貴重な景観が存在します。今回はこの動植物の数々を詳しく見ていきましょう。ベニヤの由来は、大正時代から昭和初期にさかのぼります。除虫菊の栽培を営んでいた農場の屋根に「ベニヤ」と書いていたから。この由来が根強く長年残り続けて、「ベニヤ」と言い、地名にもなったんだそうです。
原生花園とは人の手を加えていない、あくまで自然そのもののことを言います。鮮やかな色の花が咲き誇る、湿地帯や草原地帯のこと言い自然由来独自の花畑です。ベニヤ原生花園のすぐそばには、壮大な大海原も広がっており花々だけではない景観も楽しむことができます。
およそ330平方メートルの敷地に花が咲き乱れており、なんとその種類は常時、約100種類以上。まさに自然の宝物庫。特にハマナスやなどが有名です。敷地内には展望台や散策ができる遊歩道、花・花ハウスという案内所兼、休憩所も設けられているので自然を満喫しながら一息つくのもいいですね。
ベニヤ原生花園は入場料は無料で、24時間鑑賞可能なので早朝に訪れると、朝露にしっとりと濡れた草原と花々にであえます。
時として霧が発生しますが、また雰囲気の違う風景を見ることができるかもしれません。夕方には茜色に包まれた大輪が風に揺られて咲いているのが想像できます。
さまざまな種類の植物が表情を変えて肩を並べており、まるで絵画の一枚のような風景ですね。敷地内には距離の異なる遊歩道が4種類も完備されており、【花・花通り、プリンセス通り、スズラン通り、ベニヤ通り】があります。名前を聞くだけでも楽しくなっちゃいますね。
ちなみにプリンセス通りは皇太子妃の印である「ハマナス」に関連づいて名付けられたそうですよ。花・花通りとは木でできた、道のことで脇道には訪れた時期によって違う花が咲いています。この道はオホーツク海の海岸へ続いている遊歩道です。
ベニヤ原生花園は自然公園なので、一面に花が咲き乱れているというわけではなく広い敷地内のどこかしらに咲いているような感覚だと考えてもらえると良いかと思います。「綺麗に見せる」わけではなく、本来の形そのものと触れ合うことができるので、人の手が加わっていないからこそ味わえる自然とはまさにこのこと。自然公園と言っても人の手が加わっていない場所はなかなかそう多くないでしょう。
ここには遊歩道もあります。一番海岸から近い遊歩道のは、片道10分ほどその先にはスズランの丘あり片道20分ほどでつくので、散策してみるのもおすすめです。散策コースとして、ショートコースはおよそ40分、(3km)ロングコースはおよそ90分(1.2km)となっておりじっくり楽しみたい方はロングコースが良いのではないでしょうか。希望に応じて観光客には「フラワーガイド」というのもいただけるとのこと。花に関して自分たちではわからない、見落としがちな情報も係りの方が案内もしてくれるのでより一層楽しむことができますよ。ベニヤ原生花園では野鳥も見ることができます。
夏など暖かい時期には、白蝶の一種である、エゾシロチョウと呼ばれる蝶を、運が良ければ見ることができるかも。シマリスもしばしば出現するとか。蝶に関しては、日本では北海道のみに生息していて大変貴重な野鳥です。野生のヒグマが出没することもあるのでそういった場合は、休園もあるもで訪れる際はチェックしたほうが良おさそうですね。ここでベニヤ原生花園の花たちの土台である、土などはどのようなものなのでしょうか。
実はこのベニヤ原生花園は、日本で唯一針葉樹林で生成される租腐食層でポトゾルと呼ばれるもの。租腐食とは、枯葉や落ちた枝が一部分解した表面層のことをいい、一般的には、菌類であるとされています。一方でポトゾルとは、日本の土壌のことを指しており北海道は寒冷地域なので、寒い地域でしか発達しない土壌が多いとされる。海外でこの土が多いのはシベリア・アラスカなど。
ちなみに色は、灰色の土。ここまでざっくりとご紹介いたしましたが、お花の鑑賞だけではない魅力を感じることができたと思います。ベニヤ原生花園のさまざまな楽しみ方がわかりましたね。これからはその見どころなどに注目してさらに詳細を掘り下げてみましょう。
ベニヤ原生花園の見どころ
ベニヤ原生花園に入り口には、花・花ハウスがありそこから展望台や遊歩道、海岸などに続きます。
ベニヤ原生花園は辺り一面に草花が生い茂っていますが遊歩道のほかには展望台もあり、そこからは四方八方景観を見下ろすことができ、場所によってはオホーツク海の景色を楽しむことができます。
夕方などに観光するとオホーツク海に夕映えがきらきらと黄金色に光り輝いている場面に遭遇できるかもしれません。
主に6月~7月頃が特に、多くの種類の花が開花する時期となっています。
お花を一部ピックアップしてえみましたので。観光に訪れる際はぜひチェックしてみてくださいね。
【ハクサンチドリ】:5月下旬~6月上旬
北海道地方の湿地帯に生える花で、一房にたくさんの実がつく紫色の花です。
【ハマナス】:6月上旬~8月下旬
海岸などに生息し、初夏に花開く。ハマナスはバラ科で、人工香料にもよく使われています。花のほかにも、野鳥ではツメナガセキレイも生息しており鳥たちの歌声も聞くことができます。
この歌声もここ、北海道でしか聞くことができないので大変貴重です。野生動物関しては、日本では北海道の北部にしか生息しない動物も出現する。トカゲの一種であるコモチカナヘビもここベニヤ原生花園で見れる可能性台大。花と動物の記念撮影ができたらラッキーですね!
実はここベニヤ原生花園は観光だけではなく、宿泊もできるんです。訪れた日の天候が思わしくない場合は、翌日の持ち越すこともできます。ホテルと旅館の2種類があり、周辺にはそういった施設が他に無いのでとても便利ではないでしょうか。
どちらもの海の幸をふんだんに使用した極上の海鮮料理を味わうことができ、これもまた一つの思い出となるでしょう。
ホテルの名前は、「枝幸温泉 ホテル ニュー幸林」。
「食」ときたら次は旅で疲れた体を癒しましょう。
こちらの温泉は光明石温泉と言い、湯冷めしづらく疲れが良くとれると人気となっています。大浴場からはオホーツク海を眺めることができ、季節によって違う景観を楽しむことができます。冬は雪化粧に包まれた絶景を味わうのもいいのではないしょうか。
まさに特等席と言えましょう。
もう一つは笹井旅館。
こちらの旅館は釣り目的で利用される方も多いようです。
食事の品目が多く大変おいしいと大満足のる旅館となっており、お値段もまたリーズナブルなのが嬉しいですね。
市街地から少し離れて、贅沢なひと時をぜひお過ごしくださいませ。
ベニヤ原生花園の周辺
ベニヤ原生花園の付近で特に有名なのが、クッチャロ湖やエサヌカ線。
クッチャロ湖は小さな沼と大きな沼が合わさってひょうたん型の汽水湖なっており、白鳥やカモなどの鳥がこの湖を渡って国境を越えます。
その飛来数は年間2万羽以上とされています。
クッチャロ湖は1989年にラムサール条約で、「水鳥の生息地として国際的に重要な湿地」として、わが国では3番目の登録指定を受けています。
こちらにはキャンプ場・温泉・白鳥公園などといった観光客を楽しませる施設が整っているで、ぜひ訪れていただきたい観光スポットの一つ。
エサヌカ線はおよそ全長16kmにも及ぶ地平線に向かっている一本道です。
あたり一面には、緑の草原が生い茂っていて大海原が広がっており周りには電柱などもなく人工的なものが目に入らないので日常を忘れそうな時間を過ごすことができそうですね。
南側の景色は牧草地なので実に開放的。
逆に北西側はベニヤ原生花園なので草木が少しだけ高く伸びており、すぐ近くにはオホーツク海が望めます。
エサヌカ線をドライブしながら贅沢なひと時を体感してみても良いのではないでしょうか。
ベニヤ原生花園だけだはなく、こういった景色を眺めることができるのも魅力ですね。
アクセス方法
ベニヤ原生花園に向かうのに適しているアクセス手段は
バス・車 がベストでしょう。
◆バスに関しては
ベニヤ原生花園バス停から、およそ徒歩10分でこちらに到着します。
景観や爽やかな風を楽しみながら歩くのも、一つの楽しみとなりそうですね。
◆自家用車に関しては、
国道283号線が広く走りやすい道となっています。
しばらく走るとT字路がありますので、そちらからベニヤ原生花園という看板を曲がっていただくと目的地の到着です。
広く長い道を走ってくるので、看板が多少見えづらいかもしれませんが、注意しながら走ると見逃がすことなさそうですね。
ベニヤ原生花園は郊外から離れたところに位置していますので直通の電車やシャトルバスなどは無く、JR宗谷本線の音威子府駅までの案内となっています。
電車に乗って音威子府駅まで行き、そこからは車でベニヤ原生花園までおよそ60㎞走ります。
バスやタクシーの利用も可能ですが、長旅になりますので、最終的には車が便利なのかと思います。
自家用車や、車をレンタルしてもいいでしょう。
リラックスできる機関が一番ですね。
駐車場は展望台の近くに完備しておりますので、安心してお越しくださいませ。
以上がベニヤ原生花園までのアクセス方法となっています。